結婚式場に見学に行って必ずもらう見積り。
見学した結婚式場でどんなことができるかはとても大事なことですが、そこで結婚式を挙げた場合に最終的にどれくらいになるのかもすごく重要なことですよね。
初期見積りの安さだけで契約してしまって最終的な金額は高かったり、打合せの度に金額がどんどん上がるというケースは避けたいところです。
契約前にしっかりと見積りを確認しておくことをおすすめしますが、 そのようなことにならないためにこの記事を読んで対策をしておきましょう。
この記事ではこんなことが書かれています。
- 夢や憧れよりも大事なお金の話
- 見積りは安さよりも内容を重視しよう!
- 比較しやすい見積りのもらい方
式場決定をする前によく考えてほしい「お金・見積り」

いざ式場見学!見学中は料理試食や会場内の演出に圧倒され、夢が広がってテンションも上がってしまうことでしょう。


こ、この式場で結婚式をすることが運命に違いないっ!
こんな風に思ってしまう方も多いはず。
料理や施設が素晴らしいことに越したことはありませんが、実際の金額はどれくらいになるかという「現実的なお金の問題」についてもしっかりと考えておきましょう。
式場側に言われるがままに契約してしまうと後々「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうかもしれません。


見学を楽しむことはいいのですが、舞い上がらずにあくまで「冷静」になりましょう。
なぜ冷静にならなければいけないのか、それは金額面でこんなデータがあるからです。
このように、ほとんどの方が初期見積り金額から増加しているという事実があります。
上がる理由は二つです。
- 自らの意思でオプション追加やランクアップをした
- 元々のグレードがオプション追加やランクアップをせざるを得ない内容だった
金額が上がったという結果は同じでも1と2では全く意味が異なりますので、初期見積りがどれだけ正確かが非常に重要となります。
新郎新婦の人生において結婚式が全てではありませんからね。
その後には出産や新居などのライフプランが待っていますし、結婚式も計画的な予算の中で行えた方が良いに決まってますからお金のことはしっかりと考えましょう。


結婚式の見積りをもらう際の注意点


各式場見学時に見積りをもらう際はこんなことに注意しましょう。
- 予めゲスト人数を決めておく(全ての式場で見積り人数は統一しておく)
- 合計金額だけで判断しない
- その金額でどんな内容かを知る
- 値引き交渉は契約前に行う
予めゲスト人数を決めておく(全ての式場で見積り人数は統一しておく)
正確な人数を出した方が良い理由は二つ。
- 人数の増減で大幅に金額が変わるため
- 他社との相見積もりができるため
例えば、初期見積り時から人数が大幅に増えると当然金額も増えます。
あらかじめリストアップをしてリアルな人数を出しておくことによって、人数による金額の増加のリスクを抑えることができます。
取り扱う商品は式場毎に異なりますので商品比較はしにくいですが、人数が揃っていればある程度の目安になるので見積り時はなるべく揃えるようにしましょう。
合計金額だけで判断しない
こちらも基本的に扱う商品が異なるため、金額だけでの判断は危険です。
また見積りに記載されている内容も異なるためA式場とB式場で100万円違うのであれば、「なぜそんなに違うのか」を考えた方が良いです。
その金額でどんな内容かを知る
例えば、料理で言うとこんなカラクリがあります。
- A式場:1名1.2万円の料理が70名で合計が200万円
- B式場:1名1.2万円の料理が70名で合計が230万円
これだけ見るとA式場の方が安いって思いますが、中身がこのような場合だとどうでしょうか。
- A式場1.2万円の料理内容:前菜・スープ・肉料理・デザート
※1ランクアップすると1名1.8万円だとした場合、70名だと計42万円の単価アップ - B式場1.2万円の料理内容:アミューズ・前菜・スープ・魚料理・肉料理・デザート
※ランクアップする必要がなければ単価アップなし
同じ金額でも内容が全く異なりますよね。
このケースの場合A式場はランクアップせざるを得ない状況(品数が少ない)で1名あたり6千円のアップとなり、料理だけで計42万円上乗せされます。
料理だけで見ると最終的に合計金額がどうなるかというと、こうなります。
- A式場:1名1.8万円の料理が70名で合計が242万円
- B式場:1名1.2万円の料理が70名で合計が230万円



料理だけで言うとA式場の方が高くなったね!
このように「金額だけで判断しない」ことと「その金額でどういう内容か」を知っておくことが大事と言えます。
値引き交渉は契約前に行う
契約とは、金額などその条件に合意・納得したということです。
どの式場も契約前と契約後では値引き交渉の難易度は格段に変わります。
相見積もりのメリットは他社との比較で金額交渉がしやすくなる点で、やりすぎは良くないですが「ここだけ何とかなれば契約したい」という姿勢を見せることが大切です。
またどうしても金額に折り合いがつかない場合は結婚式の日程を変更することも1つの手で、直近や閑散期であれば日程割引の恩恵を受けられます。


結婚式の見積り項目別チェックリスト


項目別にチェックしておくべき内容をまとめましたので参考にしてみてくださいね。
先ほども言いましたが、全ての項目で「見積りに出ている金額がどんな内容か」を必ずご確認いただき、全ての式場の見積りで「人数やオプション」が揃っていると比較しやすいです。
料理・飲み物
- 最低ランクのコースになっていないか
- 全ラインナップの確認と売れ筋コース(よく出るコース)の把握
- 料理変更はどこまで柔軟に対応できるか(アレルギー、好き嫌い、病気など)
- デザートビュッフェなど、オプションの確認
- ウェディングケーキのパターン毎の金額


衣装
- 新郎新婦合わせて何着の衣装になっているか(合計3着が多い)
- 小物代金は含まれているか
- 前撮りをする場合の金額の確認
- 提携衣装店の確認
装花
- 実際の写真やイメージ
- ブーケの数(お色直し分も含まれているか)
- トス用ブーケ、フラワーシャワー、装飾用装花の有無
写真
- スナップデータ、アルバムは含まれているか
- 含まれている場合、カット数やページ数はどれくらいか
- スナップデータのみの注文は可能か(データのみは不可の会場も)
- 前撮り料金は含まれているか




映像
- プロフィール、エンディングムービーは含まれているか
- ISUM料金は含まれているか


美容着付
- 希望する衣装着数の料金になっているか
- 前撮り料金は含まれているか
- 列席美容着付の料金は含まれているか
引出物
- 3品で計上されているか
- 職場、親族、友人で分けられているか


ペーパーアイテム
- プロフィール、メニューカード、芳名帳は含まれているか
演出
- 希望する演出は含まれているか
その他
- 各項目毎の持込料の確認
- サービス料はどの内容に発生するか
- 申込金が計上されていないか(見積り時に未払いの申込金が計上されていることがあります!)
- バスやタクシーチケット代は含まれているか
見積りから上がらないようにするために


安さだけで考えてしまうと打合せで間違いなく上がってしまうので、一番のおすすめは全ての項目で一番上のランクで見積りをもらうことです。
式場サイドもランクアップせざるを得ない安さを追求した見積りは日常茶飯事で、契約後にどれだけ上げられるかというノウハウを持ち合わせているため金額が上がります。
一番上のランクでもらうメリットは減点方式で必要ないものは省いたり、各式場の料金体制が把握できる点にあるので、安さだけの見積りとは違い、明確に式場毎に料金は異なるはずです。



上ランクの見積りは「金額が下がりやすい」「式場毎のMAX料金」が分かるってことだね!
最初が高ければ見積りから上がりにくいの当然なんですが、上限を知っておくことで「こだわる点と妥協する点」がはっきりするので最終的に大幅に上がることを防げます。


まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は結婚式の見積りの注意点について紹介しました。
結婚式を控えている新郎新婦のストレスの一つが打合せで上がっていく金額であり、なし婚が増えている理由もこれに尽きます。
不安なく安心して契約できるよう、この記事が参考になれば幸いです。
本日のまとめはこちらです。
- 契約の前に冷静にお金のことを考えよう
- 見積りは合計金額ではなく「金額に対しての内容」を見る
- 各式場の相見積りはMAXの金額でもらう
それでは素敵な結婚式を♪