結婚式でゲストも楽しみにしている「料理」は、新郎新婦からしても費用の大部分を占めているため予算の関係上とても大事な項目です。

高すぎても負担になるし、ケチって満足度が下がっても嫌だしな~
このように非常に悩みやすいのが料理と言えます。
ゲスト満足度は料理のクオリティに比例するのは間違いないだけに、しっかりとした料理を提供したいですよね。
この記事では料理の選び方や注力するべきところを紹介しますので、すでに式場が決まっている方やこれから見学に行かれる方へ少しでも参考になればと思います。
結婚式の料理にかかる費用はどれくらい?


まず、結婚式の料理にかかる費用はどれくらいだと思いますか?
以前当ブログでもご紹介したとおり婚礼費用の中で料理はかなり大きな割合を占め、その割合は約1/3が目安で、300万円の結婚式であれば100万円が料理にかかっている計算になります。
では1名あたりの金額はどれくらいなのか、こんなデータがあります。


1名あたりの金額は14000円~18000円がボリュームゾーンとなっており、既に見積りが出ている方は料理の金額がどれくらいで出ているかもチェックしていただきたいところです。


ちなみに14,000円と18,000円では4,000円の差ですが、これが80名の場合その差額は32万円にもなります。
1名あたりの金額はそれほどでなくても総数になると大きな金額になるだけに、「料理にどこまで出せるか」を明確にしておきましょう。
もし見積りが10,000円だとしたら上がる可能性が大なのでご注意を。
見積りの見方についてはこちらもご確認くださいね。


結婚式の料理をチェックできるタイミング


結婚式場で料理をチェック・試食ができるタイミングは3つ。
- ブライダルフェア参加の時
- 料理打合せの時
- 結婚式出席の時
いずれも「料理を食べる」ことのできるタイミングですが、提供される料理は全く異なります。
ブライダルフェア参加の時
ブライダルフェアで提供される料理は基本的に無料です。
そもそも集客を目的として試食が組まれているため、料理の内容はピカイチと言えます。


提供される料理は「デザートのみ」「ワンプレート」「ハーフコース」「フルコース」などですが、提供時間の関係上フルコース試食は少ない傾向にあります。
ブライダルフェアでは中々食べられないレベルの料理が出てきます。
〇〇牛のステーキ、オマール海老、フォアグラなど高級食材が当たり前のように無料で振る舞われ、その料理の美味しさに感動した方が即決することも珍しくありません。


しかし、「その料理を結婚式当日に提供するとしたらどれくらいの金額がかかるのか」を確認する方は少なく、見積りには最低ランクの金額が堂々と入っていることもあるだけに注意が必要です。



試食した料理と見積りの料理の金額が違うことがあるから注意が必要だよ!
料理打合せの時
結婚式当日の料理を決めるために、そして結婚式の費用の大枠を決定づけるとても大事な打合せです。
料理打合せは当日の料理を体験することが目的なので、フルコースでの提供が多いです。
グレードアップ分の金額×人数の金額が料理打合せ時で見積りにプラスされますが、どのようにしてアップさせるかも式場サイドも策を考えています。
- 見積り額よりも高い料理を提案・試食される
- 両親も招待され、両家で異なる料理が提供される
- そもそもアップされる前提の料理構成や見積りになっている
- グレードとは別に人気の料理演出がオプションになっている
このようにアップする策として一番効果的なのは「両親の参加」ですが、理由は両家の思惑や見栄、ゲストに迷惑をかけてはいけないという考えがあるため積極的に招待する式場も多いです。
また両家で異なる料理が提供される場合、例えば「基本コース」と「売れ筋コース」の料理があったとすると新婦側に売れ筋コースが提供されたりします。
その理由は、
- 結婚式は新婦が主役であり、良いものが良いと思ってもらうため
- 新郎家の「この料理ではいけない」というプライドをくすぐるため
結婚式に対する両親も想いもありますからね。
援助があれば別なんですが、援助される予定はなく料理に対する意見を言われることもあるので悩んでしまう方も多いのが実情です。
結婚式出席の時
一番リアルな体験ができる「当日の結婚式に出席」。
ブライダルフェアや試食会は当日の提供方法とは異なります。
その点当日はお酒も飲んでいたり、進行の兼ね合いもあるのでリアルなイメージ、ボリューム感や提供スピードなどが一番分かりやすいです。
料理の味以外にこんなことが分かります。
- 料理の盛り付け
- 料理の温度
- スタッフのサービススキル
結婚式当日は料理で進行を待たせられないですし、一気に提供できないといけません。
その影響で盛り付けが疎かになってしまったり温かいものが冷めた状態で提供されることもあるので、式場が打ち出す宣伝用の料理素材とのイメージの差異を一番感じられるのが当日です。
また、結婚式場で料理を提供するのはアルバイトスタッフがほとんどです。
当日誰がテーブルを担当するかは事前に知ることはできませんが、結婚式当日はその式場のサービススキルやホスピタリティを確認することは可能です。
結婚式の料理はこんなところに注目しよう


味はもちろん大事ですが、そのこだわりは式場・シェフ毎に千差万別です。
料理を決めるにあたってこんなことに注目してみてくださいね。
メニュー名
料理を食べる前って「どんな料理が出てくるんだろう?」って気になりますよね。
メニュー名でイメージさせることはとても大事でそれが期待感に繋がりますし、調理方法やこだわりをメニュー表に明記している式場もありますよ。
個人的に思っている料理の格言というか3種類の「味」はこちらで、どれが欠けても良くないはずです。
- 前味:料理のメニュー名から期待感
- 中味:料理の味
- 後味:食事後の感動
使用している食材
数年前に東海地方の結婚式場で、複数の肉を結着剤でつなぎ合わせた加工肉であることを明記しておらず「食材の虚偽表示」が問題となりました。
現在は成形肉であることを明記している式場も多いのですが、通常の肉よりは食中毒を引き起こす菌が混入するリスクがあったりします。
このように食の安全は企業姿勢にも表れますよね。
シェフのこだわり
メニュー名をはじめ、シェフがどんなところにこだわったかも確認しておきたいところ。
また二人の意向を汲み取ってオリジナルのメニューを考案したりすることもありますし、料理を最適なタイミングで提供できているかどうか、温度や提供のタイミングなども確認しておきたいですね。
見た目や華やかさ
最近は写真に撮られることを前提にして、盛り付けに注力している式場も多いです。
提供された時のインパクトや彩り、皿との相性、体験が感じられる料理など五感で楽しめる料理だといいですね。
食べやすさ
いくら美味しくても食べにくい料理だと嫌ですよね。
スマホで写真を撮ることが多いので、指が汚れやすい料理や直接触る必要がある料理(殻付きのものなど)は敬遠される傾向にあります。
また結婚式の料理は普段食べることのできない非日常な料理が魅力なんですが、余りにも食べにくかったりどう食べていいか分からない料理はゲストが戸惑ってしまいます。
コースの品数やボリューム
あまりにも少ない品数やボリュームはゲスト満足度が低くなってしまいます。
男性・女性どちらかに合わせるのは難しいですが、程よいバランスが良いですね。
メインディッシュの肉の大きさも比較されやすいのですが、一口で終わってしまうようなサイズ感だとゲストの満足感は得られません。
付け合わせ
肉や魚など、メイン食材へのこだわりはあって当然ですが、主役ではない「付け合わせ」の食材へのこだわりはゲストを唸らせます。
付け合わせはあまり目立たないので出来合いの商品をそのまま使用するところも多いんですが、手作りで一から丁寧に下味をつけたり、独創的なカットを施すなど独特の調理方法があったりすると料理全体への信頼度が増します。
アレルギーや年配への配慮
アレルギー対応は当然ですが、好き嫌いまで対応は可能かどうか確認しておきましょう。
肉料理などは年配はなるべくカットして提供したり、シルバーを使わず箸だけで食べられる提供方法など喜ばれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「結婚式の料理の選び方」について紹介させていただきました。
ゲスト満足度を獲得できる料理を当日提供できると、お二人の結婚式が良いイメージとなってゲストに残り続けるのでこだわってほしいポイントです。


本日のまとめはこちらです。
- 料理金額の平均は1名あたり14000円~18000円
- 実際に料理をチェックできるタイミングは3回ある(見学・打合せ・参列)
- 味以外に注目したいこと8つをチェックしよう
それでは素敵な結婚式を♪