結婚式場見学の際に特に注意するべき「見積り」ですが、最初は深く考えていなくて最終的に大幅にアップしてしまった方が後を絶ちません。
実際に結婚式では金額が上がってしまうものだと考えている方は少なくありませんが、注意点を把握しておくだけでも費用負担を軽減することは可能なので、不安に思っている方は是非読み進めていただければと思います。
単純に金額が高い・安いだけで比較することは危険ですのでこの記事をご参考くださいね。

ブライダルフェアで見積りをもらう時の注意点

長期休み明けは見学者が激増するので結婚式場にとって一番大切な時期と言えます。
春秋など婚礼繁忙期がお金の書き入れ時であれば、1月やGW後、お盆休み後は契約の書き入れ時というイメージです。
なのでこの時期に獲得した件数が半年~1年後の業績を左右すると言っても過言ではありません。
しかし、コロナで結婚式の実施数は減ったものの一日に受け入れられる組数には限りがありますし、この時期は大袈裟に言えば黙っていても客が来る状態ですから、需要が多い日取りは見積りもシビアになる可能性もあります。
なのでこの時期に見学される方は損をして契約しないように、また最終的に金額がアップしすぎることがないように注意してくださいね。
これから式場見学を考えている方は結婚準備に役立つサイト集もありますので、こちらもご参考ください。

結婚式の見積りの種類

まず結婚式の見積りには二つの種類があることを覚えておきましょう。
- 変動費用 = ゲストの人数によって変わる費用
- 固定費用 = ゲストの人数にかかわらず一律にかかる費用
それぞれどのように分類されるかというとこのように変わります。
料理・飲物・引出物・ペーパーアイテムなど
挙式・衣装・会場費・司会・音響・写真・映像・演出など
簡単に言うと変動費用はゲストへのおもてなし、固定費用は二人のこだわりと言えます。
変動費用の特徴としては人数の増減が金額に影響してくるので、1つランクアップするだけでも人数によっては高額になるケースがあります。
対して固定費用は人数が1人でも100人でも一律に発生する料金なので、ゲスト人数が増えるにつれ負担は減っていきます。
少人数ウェディングの1名単価が高い原因としては、少ない人数に対して固定費用が沢山あることが考えられ、人数が多くなるにつれ同じ内容でも自己負担が減っていく理由はここにあります。
結婚式の見積りの見方と注意点
さて、ここでは見積りの見方と注意点をご紹介します。
数量のところが黄色になっているところが「変動費用」、それ以外が「固定費用」です。
どの式場の見積りもこのような内容は盛り込まれていますが、大きく分類すると①~⑨に分かれますのでそれぞれ解説いたします。
なお、項目別のチェックリストはこちらでも詳しく解説していますのでよかったら見てくださいね。


料理・飲物
チェックリストでも解説しているとおり、その金額がどのコースかは重要なのですが、額面だけ他と比較してしまうと危険です。
というのも、この画像では税込¥13,200となっていますが、税抜だと¥12,000になります。
見積りでは項目金額が税込表示・税抜表示どちらも考えられるため、単純に数字だけで比較しないようにしましょう。
料理+飲物の金額は単純に人数分必要となる「変動費用」なので、両方のクオリティやコスパが重要ですね。
挙式
行える挙式のスタイルです。画像だと「挙式料」としか明記してありませんが、実際には「キリスト教会式」「人前式」「神前式」など、その式場が取り扱う挙式は様々です。
装花
ベース金額に打合せ内容を加味した金額がプラスされるケースと、単純に金額によってグレードが変わるケースがあります。
メイン装花・ゲスト装花・ブーケのみ記載されていますが、実際には他にも沢山あります。
- フラワーシャワー
- トスorプルズ用ブーケ
- ヘッドパーツ
- マイク、ドア、ケーキ装花
- 贈呈用花束
この辺はオプションになってくるため式場によって記載がまちまちですが、パッケージプランになっているところはこのオプションが予め入っていることもあります。
ペーパーアイテム
引出物同様、招待状や席次表は世帯数で計上されるためどの式場も人数×70%の数が多いのですが、友人が多い場合は80%になることもありますし、親切な式場は人数配分も事前に確認して計上してくれます。
引出物
こちらもペーパーアイテム同様、人数に対しての何割か、また合計いくらで計上されているか確認してください。
司会・音響
司会料はどこからどこまでか(基本的にないですが、挙式だけの金額の場合も)、音響照明料も映像を上映する場合に必要なプロジェクターの使用料も含まれているか確認してください。
衣装
画像だとそれぞれ1点となっています。1点ということはお色直しができませんので、希望している方は必然的に2着目の衣装が必要になります。
また、2着目の衣装をレンタルした場合の割引率も確認しておきたいところです。
写真・映像
画像のように「写真」「映像」だけで記載されていることはありませんが、それぞれどのアイテムが入っているかは重要です。写真といっても「集合写真」「データ」「アルバム」など多岐に渡り、更にその中でも細分化されています。
その他料金
サービス料
サービス料はどの見積りにも計上されていますが、どの項目にかかるかは様々で式場の方針により異なります。
画像では10%となっていますが、12%の式場もあるのでご注意くださいね。
値引き
この画像では最後に金額値引きしていますが、中には項目毎に値引きしているところもあります。
ちなみに「値引き総額100万円」など記載されていることもありますが、この値引き総額にはトリックがあり、例えば会場費を100万円、値引きで-100万円でも値引き総額100万円になりますからご注意ください。
なのでパッと見の値引き総額が高いから良いという訳ではありません。
ホテルだと宿泊料金を高く設定してそれをサービスにし、値引き総額を高く見せているところもあります。
契約時お申込金
申込金を支払うタイミングは式場によって異なりますが、見積りを受け取る時に既に計上されていることがあります。この画像の場合、実際は+10万円した金額が正しい見積り金額になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は結婚式の見積りの見方をご紹介しました。
式場に勤めていても中々他の式場の見積りの解読が難しかったりするので、ご見学の際はトキハナのリアルタイム見積りチェックなども合わせて使っていただけると間違いないので是非ご活用ください。

それでは素敵な結婚式を♪