2020年のコロナウイルスの影響で結婚式場をはじめ、結婚式に関連する企業・団体はとてつもない影響を受けました。
結婚式を予定していた新郎新婦にもその影響は及び、今もなお延期と実施に悩んでおられる方も多くいらっしゃいます。
特に海外ウェディングに関しては「海外への渡航」そのものが禁止されたこともあり、業界最大手のワタベウェディングが私的整理の一種である事業再生ADRを申請するなど、大きな動きを見せました。
そして今後、沈静化の様子次第ですが、海外ウェディングへの関心も高まりつつあります。
そこで今回は今一度海外ウェディングについて振り返りながら、国内ウェディングとの違いについても考えたいと思います。
海外ウェディングはもうできる?

結論から言うと、もうできます。

海外ウェディングを取り扱うアールイズ・ウェディングは海外旅行再開の見通しを立て、ハワイ・グアムにあるチャペルのグランドオープン&リニューアルオープンを実施しました。
また、制限はあるもののすでにヨーロッパ各国やハワイなど多くの国で日本からの入国制限が解除されてきています。
海外ウェディングと国内ウェディングとの違い

国内ウェディングを行った時と何がどのように違うのか、表にまとめてみました。
海外 | 国内 | |
---|---|---|
ゲスト人数 | 10名前後 | 50~70名 |
費用 | 約150~250万円 | 約350万円 |
挙式時期 | 休みや国によって異なる | 春秋が多い |
準備期間 | 約半年 | 約1年 |
パーティースタイル | 食事会 | 披露宴 |
同じ結婚式では括れないくらい全く違う形式なので比較が難しいのですが、国内と比べ負担が少ないこと分かります。
それぞれ細かく解説しましたのでご覧ください。
ゲスト人数
現在はコロナ禍の影響で変わってしまいましたが国内ウェディングの平均人数は約60名ほど、そしてゲストの内訳も職場・友人・親族・家族など多岐に渡ります。
対して海外ウェディングは少人数であることが特徴です。
海外で行うので長期間の日程を必要とすることから身近な親族が中心となり、両親や兄弟・親族をはじめ仲の良い友人のみ招待するケースもあります。
また、新婚旅行を兼ねる場合はゲストは呼ばずに二人だけという方も少なからずいらっしゃいます。

費用
ゲストの人数が大幅に違うので一概に比較はできませんが、国内ウェディング の平均は約350万円です。
しかしゲスト1名あたり約3万円以上のご祝儀が見込めることから、自己負担額はそれよりも少なくなります。

対して海外ウェディングの場合は行き先やパッケージプランによっても異なりますが、平均は約150~250万円です。
しかし、ご祝儀という概念は基本的にありません。
というのも、海外まで招待した時点で1名あたり約20万円ほどかかり、その費用の全額または一部をゲストに負担してもらうことが多いからです。
約半数近くがゲスト負担という形を取っているので、その場合は新郎新婦自身にかかる金額のみ負担することになります。

なので国内ウェディングと海外ウェディングの費用の比較ではなく、国内ウェディングの自己負担金額+ハネムーン費用と海外ウェディングの費用を比較するべきかもしれませんね。
挙式時期
国内ウェディングの場合は「繁忙期」「閑散期」があり、過ごしやすく気候の良い春秋の結婚式が好まれます。

対して海外の場合はこのような考えのもと、決定されることが多いです。
- 二人やゲストの休みの都合
- 挙式を行う国の気候
ゲストも参列するのであればGWやお盆休みなど長期連休が取りやすい時期が好まれますが、当然旅費も高くなるので二人だけであればGW後など料金が安くなる時期が狙い目です。
ハワイであれば5月〜6月、10月〜11月が乾季となるためおすすめとされていたり、オーストラリアは日本と季節が真逆となる南半球なので海外挙式が多いとされる8月は冬にあたるためご注意ください。
このように国によって気候は違うため事前に調べておくと良いでしょう。
準備期間
海外ウェディングとはいえ、準備は日本で行います。
約3か月~半年くらいが目安で国内ウェディングとそう大差ないように思えますが、国内の場合は招待状や準備物や演出など色々と細かい制約があります。
その点海外ウェディングの場合は旅行とのパッケージプランになっていることも多く、その準備も比較的シンプルに行えます。

パーティースタイル
こちらも人数によってそのスタイルは変化しますが、海外ウェディングの場合は身近なゲストだけで構成されているためイベント要素の少ない食事会形式が一般的です。
帰国後は友人を招いてお披露目を兼ねた1.5次会形式の結婚式・パーティーを行うというケースも多いです。


海外ウェディングのメリット

さて、国内ウェディングにはない、海外ウェディングのメリットや魅力は何でしょうか。
非日常感を感じられる
圧倒的に多い理由はこちらでしょう。
普段味わうことのできない非日常な空間や体験はまさに海外ならではですし、ハワイであれば海、ヨーロッパであれば伝統的な街並みなど、その国でしか感じられないことも沢山あるはずです。
本当に大切な人だけにおもてなしができる
沢山のゲストを呼ぶ結婚式のデメリットは、一人一人にかける時間が少ない点にあります。
身近な両親や家族に普段話せなかったこと、今までの感謝など少人数であれば伝える機会自体沢山あります。
また国内ウェディングでは家族は一番遠いところに着席しますが、海外ウェディングでは常に近いところにいれることも安心ですよね。
ハネムーンを兼ねて行える
どうせハネムーンに行くならと、海外ウェディングを途中に組み込む方も多いです。
なのでその場合はウェディング主導ではなくハネムーン主導となり、またその逆もしかりです。
国内の場合は結婚式とハネムーンは全く別のものとして考えますが、ハネムーンも兼ねた海外ウェディングであれば準備も楽になるというメリットもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は海外ウェディングについて紹介しました。
コロナの影響でその機会自体が失われた海外ウェディングですが、コロナの一刻も早い収束を願うばかりです。
また、コロナ禍において「大人数」でのイベントに抵抗感があった中、海外ウェディングはそのような心配がない点に今後需要は高まると見ています。
本日のまとめはこちらです。
- コロナの沈静化に伴い、その需要と取り扱い自体も増えている
- 国内ウェディングと比べ準備も簡略化されていて負担も少ない
- アフターコロナでも安心なスタイルである
それでは素敵な結婚式を♪