結婚式の準備をしている方にとっては必ずあるアイテムやサービスの持ち込み。
近年はSNSの流行で様々な情報を得ることが容易になり、ペーパーアイテムの手作りをはじめ、映像や衣装など持ち込むことは当たり前のようになっています。

しかし、持ち込み料が設定されているため泣く泣く諦めてしまう方、高額な持ち込み料を支払っている方も多いことが事実で、結婚式に向けて今現在悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと持ち込み料に関しては契約前に交渉が可能なので、今回は詳しく説明したいと思います。
結婚式の持ち込み料とは?

持ち込み料とは式場の提携外からアイテムやサービスを持ち込む際に発生する料金のことで、「保管料」とも呼び、式場毎に料金が設定されています。
なぜ持ち込み料が発生するのかは下記の3つの理由があります。
- 持ち込みアイテムの保管やセッティングにかかる手数料として
- 提携業者外とのトラブル回避のため
- 利益確保のため
詳しく説明していきます。
持ち込みアイテムの保管やセッティングにかかる手数料として
式場へアイテムが持ち込まれる場合、式場は破損・汚損・紛失がないよう注意し保管する必要があります。
持ち込まれるタイミングにかかわらずセッティングが必要なのでその管理コストや、万が一何かあった場合の保険の意味も込められています。
提携業者外とのトラブル回避のため
式場側は滞りなく式を進めることが大前提であり、提携業者を使用するメリットは万が一のトラブルに対応できることにあります。
例えばドレスに破損があった場合、提携業者であれば迅速な対応や円滑なコミュニケーションが図れますし、できるだけ提携業者を使ってほしいので持ち込み料が設定されています。
利益確保のため
一番の理由がこちらで、よく他の記事ではバックマージンと呼ばれていますが、勘違いしてほしくないのはバックマージンが悪い訳ではありません。
要は商品を提供するにあたって仕入れの金額(原価)のことであり、どこかのお店で商品を購入する時も必ず発生しているものです。
一般的に式場は提携業者から商品を50~70%ほどで仕入れており、1個あたり売価1,000円の商品であれば300~500円が式場側の利益となる訳です。
その利益を補填するために持ち込み料が設定されています。
持ち込み料は違法?
持ち込みについては以前から式場と新郎新婦間でトラブルが多い問題です。
持ち込み料が「あまりにも不当な高額=持ち込むことでユーザーが大きな不利を被る金額」の場合は独占禁止法19条に定められた「抱き合わせ販売」に抵触する可能性があります。
提示された持ち込み料に関して何か疑問に思ったら消費者センターに相談しましょう。
持ち込み料の料金の相場

金額は式場によって異なりますが、持ち込み料のアイテム別の相場はこちらです。
アイテム・サービス | 金額 |
衣装 | 2~10万円 |
カメラマン | 5~10万円 |
美容 | 5~10万円 |
装花 | 5~10万円 |
司会 | 3~5 万円 |
引出物 (1個あたり) | 300~500円 |
ペーパーアイテム (1個あたり) | 無料~500円 |
売価に対して持ち込み料も比例して上がっていきますが、中には持ち込みそのものがNGの場合もあります。
- 料理
- 飲物
- テーブル装花(生花)
この3点に関しては衛生管理上持ち込みを禁止にしている会場が多く、持ち込みによる食中毒や虫などの異物混入の恐れがあるのが理由です。
持ち込み料は交渉可能か

結論から言うと交渉可能ですが、タイミングが重要です。
以前ブログ内でもお伝えしましたが、値引き交渉の可否は契約前後で違い、契約前の方が断然に可能性が高いです。

同じように持ち込み料が発生するか否かも契約前の交渉が大事で、更には契約前の段階の中でも交渉の仕方によって結果が変わります。
持ち込み料を無料・安くするための手順
「値引き」と「持ち込み料」双方の交渉のため、値引きと持ち込み料の割引総額が満足いくものであれば別ですが、基本的に複数の見学が必須で即決する場合にはあまり向いていません。


即決は比較がしにくいからだね!
簡単にまとめたものですが、契約までのフローはこちらです。
何を持ち込みたいかが明確になっていないと交渉はできないので、3の持ち込みアイテムの明確化は必ずやっておいてください。
「値引き」と「持ち込み料」はどちらを先に交渉するかですが、上記フローのように「値引き」を先に交渉することをおすすめします。
理由は下記のとおりです。
持ち込み料交渉→値引き交渉の順番の場合
先に持ち込み料の交渉をしてしまうと、本来値引きされるはずだった金額分に持ち込み料負担分が補填されてしまう可能性があります。
また、全てを持ち込むことは稀だと思いますが基本的に最後の一押しとなる材料として持ち込み料の交渉は残しておいた方が無難です。
値引き交渉→持ち込み料交渉の順番の場合
おすすめはこの順番です。
理由は値引きの恩恵を十分に受けた上で持ち込み料を契約の条件の一つとすれば、交渉がしやすい点にあります。
ただ相手も人間ですから「全ての持ち込み料を無料にしよう!」など、自分の意見を押し付けるだけにはならないようにすることも今後の関係性を考えた時に大事なことです。
そのためにも絶対に持ち込みたいものを明確化しておくことが必要という訳です。
持ち込みを考えている時におすすめのサイト
以前当ブログでも紹介した「トキハナ」から見学予約をすると持ち込みOK&持ち込みが無料になり大変お得なので是非検討してみてくださいね。


まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「持ち込み料」について紹介しました。
新郎新婦もできるだけ安くいいものをという想いも分かりますし、選ぶ自由がないという問題もあるのが現実です。
しかし式場にとっては「万が一何かあった場合に対処できるかどうか」を懸念していることも事実。
持ち込んだことによってお客さまの結婚式が台無しになってしまっても、ゲストは式場に対して不満を持つことも事実なのです。
その点をしっかりと考え、お互いに負担とならないよう細心の注意をはらって持ち込みを行うことも新郎新婦ができるマナーとも言えます。
長くなりましたが、本日のまとめはこちらです。
- 持ち込み料があるのは式場の利益確保が一番の理由
- そのため無料は難しいが交渉は契約前が鉄則
- 先に値引きを受けた上で持ち込み料の交渉をする
それでは素敵な結婚式を♪