近隣への挨拶や行事など、新郎新婦自身が知らない人まで関わりあうことがある結婚式は両親にとっても不安なことや悩みを抱えることが少なくありません。
新郎新婦はまだ分からなくても、両親が抱える悩みや不安を少しでも理解することによって、より良い結婚式になるのではないでしょうか。
そこで今回は両親とその両親をフォローする新郎新婦のための「悩みや不安の解決法」について紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめです。
- 子供の結婚式を控えているが、何をすればいいか分からない
- 親が自分たちの結婚式に対して不安に思っている
結婚式は二人だけのものではなく、両親のためのものでもある

普通は「結婚式=新郎新婦のもの」と多くの人は思ってしまいますが、主役ではなく主催と考えてみると少し話が変わってきて、
本来の意味合いはこうなります。
例えば、招待状をもらった時差出人が親御様だったりしたことはありませんか?
結婚式をするのは新郎新婦なのにと思ってしまいますが、本来は家と家の結び付きという考えから主催者を両親とする考えが一般的です。
主催が新郎新婦というのも間違っている訳ではありませんが、最後に両家代表謝辞があるのが一般的なので主催は両親とも言えます。
結婚式の前に事前に話しておくべきこと

結納や顔合わせ食事会のタイミングが事前にあるかと思いますが、その際に両家両親の結婚式への想いや意向も聞いておくと当日までに何をすればいいかという道筋も作りやすくなります。

気になるところはこんなポイントです。
- 日程・お日柄
- 場所
- 招待客
- 予算
日程・お日柄
今でこそ結婚式にふさわしくない日を気にする方は減りましたが、まだまだ多いのも事実です。
こちらを無視して勝手に日程を決めてしまうと後々トラブルになりかねませんので事前の相談は必須ですし、安いからと言って仏滅を選んだ結果、親族が出席しなかった例もあります。
またお盆や祭など、その地域に住んでいると絶対に外せない日があったり、年度末や年度初めなど当人は大丈夫だけど親族が厳しいなど、新郎新婦だけでは考えが及ばないこともあるので両親に相談することは必須と言えます。

場所
両家が遠方の場合、結婚式をどちらで挙げるかはかなり重要ですよね。
予算面や交通費をどうするかやスケジュールの問題もありますし、こちらもしっかりと話しておきましょう。
招待客
以前はお互いのゲストの人数を調整(半々や6:4など)することが多かったですが、最近はそうでもないように思います。
しかしあまりにも人数に差が出てしまう場合、相手の目もあったりしますのでお互いどうするかは確認しておきましょう。
予算
支払いをどうするかも、両親は気にされています。
「自分たちで払うからいい!」という方も多いのですが、実際払えなかったり予算オーバーしたりしたらと考えると不安になるものなので、両親からの援助があるかどうかも含めて話しておきましょう。
ただ、一方からは援助があって一方からはないとなってしまうと、こじれてしまう可能性もあります。
「嫁にもらう方だからこっちだけ出す」というケースもあったりするだけに難しい話題ですよね。

結婚式で両親が抱える10の不安や悩み

初めて息子・娘が結婚式を行う場合、自分たちは何をすればいいかという不安を感じているので、具体的な内容をまとめてみました。
親として初めて迎える結婚式
まず、親として初めて迎える結婚式に不安を感じています。
主催としてどう動けば良いのか、ゲストに対して失礼にあたらないかなど気にされていますが、親族からの意見もあったりするので間に挟まれて難しい立場とも言えます。
式場にも当日の両親の動きを確認したり、まとめたものを事前に渡しておく
今の結婚式がよく分からない
両親は数十年前に結婚式を挙げたかもしれませんが、日本の結婚式は90年代より大きな変化を遂げており今時の結婚式事情があまり分からないケースもあるので、特殊な演出を行う時は理解を得ておくべきとも言えます。
屋外など特殊な場所での開催は進行もイレギュラーなので、事前に確認しておく
式当日まで事前情報がない
自分たちで進めてしまう前に、下記の内容を事前に確認しないと不安に思われることが多いです。
- 招待客
- 時間(集合時間、開式時間、終了時間など)
- 席のレイアウト
- 料理、引出物などのグレード
特に親族ゲストは事前にどこまで呼ぶか両親の方が把握していることが多いですし、料理や引出物などゲストに対してかかる費用についてはおもてなしの面で失礼にあたってしまいます。
両親でしか確認できないこともあるので、招待客・時間・配席・料理・引出物は必ず確認する
当日の服装はどうすればいい?
衣装を決めるのは両親と切り離して考えてしまうと危険です。
というのも、結婚式において両親の第一礼装はモーニング・黒留袖となりますが、大事なことは両家の服装の格を合わせるということです。
特に両家揃った時や写真を撮ったときに、衣装がバラバラだと違和感が残ってしまいます。
両親にも結婚式に相応しい装い・格が求められるので早めに衣装見学に行ってもらう
当日の進行や役割
当日の進行を教えてほしいという親御様は多くいらっしゃいます。
新郎新婦からのサプライズやゲスト目線で楽しんでもらいたいという意見もあり、全てをお伝えすることはありませんが、大まかな流れや挨拶は誰が行うのかなど把握しておきたいという声は多いです。
開式・閉式・乾杯・お酌など、どのくらいの時間になるかを事前に伝えておく
ゲストに対して失礼があってはいけない
一番心配していることはこの内容ですが、特に色々なゲストが来るためその方に対するおもてなしは気を遣うポイントです。
ゲストに対しどうおもてなしを考えているか両家の考えを刷り合わせておく
披露宴中、料理は食べて大丈夫?
おもてなしをしないといけないと考える故に、料理を食べていけないと思われる方もいます。
食べることは失礼ではありませんし、式場サイド的にも料理を楽しんでいただきたいです。
食べて良いタイミングが分からないケースもあるので、時間と合わせて伝えて置く
お酌はどうすればいい?
現在はコロナ禍のため、お酌を推奨している式場は多くはないと思いますが、回る順番はこちらです。
- 自分たちが呼んだ来賓席
- 自分たちが呼んだ友人席
- 相手側が呼んだ来賓席
- 相手側が呼んだ友人席
- 相手側が呼んだ親族席
- 自分たちが呼んだ親族席
お酌だけではなく挨拶回りも兼ねているので、挨拶が必要な人は事前に知らせておく
お車代はいつ渡す?
お車代を渡すタイミングは色々ありますが、上記のお酌のタイミングで両親から渡すのが一番スムーズです。
こちらも誰に渡すかを席次表と照らし合わせて回っていただきますが、事前に話しておきましょう。
お車代を渡す人の名前や、どのような関係性かも伝えておく
お車代のマナーについては、こちらの記事をご参考ください。

謝辞は何を喋ればいい?
両家代表謝辞の基本は起承転結ですが、こちらもネット上に色々例文はあるので自分の言葉で肉付けしたり、構成については下記を参照ください。
- 自己紹介
- ゲストへのお礼や感謝
- 新郎新婦への力添えのお願い
- 締めの言葉

1~4に自分の言葉を肉付けしていくよ!
カンペは用意してもOK!ただし写真に映ることも考慮して便箋などで清書すると◎
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「結婚式で両親が抱える不安や悩み」について紹介しました。
新郎新婦だけではなく両親にとっても様々な悩みがあることを理解した上で結婚式ができると良いですね。
不安な点や分からないことは式場の担当プランナーに何でもご相談くださいね。
まとめると下記のとおりです。
- 結婚式の主催者は両親という側面もある
- 故に日程など重要なことは相談しておく
- 両親も不安に思うことがあるので、事前に解消しておく
それでは素敵な結婚式を♪