一生に一度の結婚式は誰もが満足いくものにしたいですよね。
結婚式準備で悩み事は尽きませんが、実は担当のウェディングプランナーに対しての悩み事も少なくないんです。

人に対してのことは中々言いづらい…
このようにモヤモヤしたまま結婚式を迎えてしまうのもストレスですし、我慢して後悔することも嫌ですよね。
そんな不安を解消するためにどう対処するべきか解説したいと思います。
担当ウェディングプランナーはどのようにして決まる?


まず担当するウェディングプランナーがどのように決まるかは式場方針によって異なり、ブライダルフェアなど初見学時は基本的にこの3つです。
- 事前情報から相性を割り出し最適なウェディングプランナーが接客する
- 当日のアンケートなどで誰が接客するか判断する
- 当日の空き状況で空いている人が接客する
大手や人員が多い式場は1の傾向にあり、専用のシステムやリクルート等のデータを活用して見学者の性格や傾向に合わせてその方に合ったウェディングプランナーが選ばれます。
最適なウェディングプランナーが接客することによって成約率を高めることはもちろん、事前のトラブルの可能性を低くするという意味で大手の安心感はこんなところに表れています。
そもそも人員が割けない・限りがある式場は必然的に2と3になりますが、1も含めて「契約後」という観点で見てみると、次のことに注意する必要があります。
一貫担当制と分業担当制
聞き慣れない言葉かもしれませんが、多くの結婚式場はこの2つのいずれかの方法を取っています。
- 一貫担当制:一人のウェディングプランナーが見学~式当日まで担当する
- 分業担当制:複数のウェディングプランナーが見学~式当日まで担当する
元々結婚式場の人員配置は効率化という点で「分業担当制」を取る式場が多く、その場合は打合せ開始前に新たな担当ウェディングプランナーが決定されます。


しかし分業担当制には下記のような声が多いことも事実で、
- 見学時に接客してくれたウェディングプランナーが良くて契約したが変わってしまった
- 新しい担当プランナーと合わなかった
- 引継ぎが上手くできておらずトラブルになった
- 担当プランナーが当日携わることがなかった
このような問題や近年は結婚式組数の減少もあり、大手も「一貫担当制」を取るところが増えてきています。
一貫担当制は式場にとって効率化は図りづらいですが、新郎新婦にとっては最初から最後まで同じウェディングプランナーが携わってくれるというメリットがあります。
ウェディングプランナー分業担当制の問題点


一方、分業担当制は効率化という点で式場側にメリットはありますが、新郎新婦にとっては必ずしも良いことばかりではないので問題点を挙げていきます。
プランニング担当は若手のウェディングプランナーが多い
実はプランニング担当は若手のウェディングプランナーが多いことはご存じですか?
基本的に契約を取れて初めて利益に結びついていくので新規接客にはベテランスタッフが行き、経験の浅いウェディングプランナーはプランニング業務からスタートすることが多いです。(もちろんプランニング担当にはベテランスタッフもいます。)
経験が浅いことは年月が経たない限りどうにもなりませんが、適齢期の新郎新婦に対して結婚歴や知識がまだ少ない若手ウェディングプランナーが担当となると不安を覚える方も少なくありません。(若手が悪い訳ではありません。)
引継ぎの難しさ
打合せ期間は約4か月に及びますが、新郎新婦側からすれば結婚式への熱量も高まっている時期にもかかわらず、契約後を含めて打合せ開始前のフォローも弱かったりすると不満が出てくることも。
また結婚式はその金額や、一生に一度という希少性のある繊細なイベントだけに、前任が接客した時の些細な会話やニュアンスをしっかりと引き継ぐことができていないとトラブルになりやすいです。
担当者のモチベーション低下
披露宴会場が複数あるなど、規模の大きい式場は大きく分けてこの三つの担当に分かれます。
- 新規接客担当
- プランニング担当
- 当日担当
当日担当というのはバンケットキャプテンという当日の結婚式を仕切る人がいるため新規接客・プランニングしてくれたウェディングプランナーは結婚式に携わらないこともあります。



じゃあその人たちは当日は何をしているんだ?
普通に打合せや接客をしています。
なぜ分業担当制が効率化を図れるかというと、こうして式の間も打合せが進められ、当日担当は式だけに集中できるからです。
なのでプランニング担当は基本的に結婚式の最初や最後に挨拶に来ることはあっても式中は別の方と打合せをしています。
しかしプランニング担当も結婚式全てに携われないことで、担当数の過多やモチベーションの低下につながりやすいという問題があり、何より新郎新婦としてもずっと打合せをしてきた担当プランナーには当日は近くにいてほしいですよね。
金額が上がりやすい
新規接客担当とプランニング担当が異なることの最大の問題点は「プランニング時に金額が上がりやすい」ことにあります。
- 新規接客担当=契約を取る
- プランニング担当=単価を上げる
簡単に言うとそれぞれの仕事内容の着地点は上記なのですが、新規接客担当が契約を取りたいあまり安い金額で契約すると当然そのしわ寄せはプランニング担当に行きます。
一貫担当で同じウェディングプランナーがやっていれば本来そんな問題は起こりにくく、結婚式の打合せで金額が大幅に上がるということはこういう理由もある訳ですね。


以上のことから分業担当制はその体制自体に多くのデメリットがあり、「担当ウェディングプランナーと合わない」と思ってしまう原因にも繋がりかねません。
ウェディングプランナーと相性が合わないと思う時はどんな時?


加えてウェディングプランナー自体に問題がある場合はどうでしょうか。
「ウェディングプランナーと相性が合わない」と思った時はどんな時か、実際の新郎新婦の声はこちらです。
- ウェディングプランナーとしての意見が出てこない
- 連絡がマメではない
- 態度や言葉遣いが気になる
- 年代が違いすぎる
- 接客がカジュアルすぎる
- 男性ウェディングプランナー
- 言ったことが守られない
- できないと言われることが多い
- 「確認します」が多い
- 新郎新婦の方が知識がある
- 名前を間違えられた
プロとしての意見が出てこない
新郎新婦にとって結婚式は初めて体験するもの。
プロとして「実際はこうだった」「こうするともっと良い」など意見やアドバイスを聞きたいですよね。
連絡がマメではない
これはもはやウェディングプランナーとしてというより社会人としてですが、メールやLINE等の返事が遅いだけでも新郎新婦は敏感です。
質問に対しすぐに答えが出るだけでも信頼度も上がりますし、新郎新婦にとって結婚式は一度きりのものだけに「忙しい」は聞きたくない言い訳です。
態度や言葉遣いが気になる
「高圧的」「上から目線」などネットで調べると信じられないような内容も多々あり、性格的なものは中々変えられないかもしれませんが接客業である以上、相手を不快にさせるのは良くないことです。
年代が違いすぎる
これは価値観の相違という点で、信頼できるウェディングプランナーとは価値観が共有できることだと思います。
例え性格が良くても考え方が古かったり、趣味・嗜好が違いすぎることは決してプラスになるとは言えません。
接客がカジュアルすぎる
某ゲストハウスはカジュアルな接客が特徴ですが、何事にも限度があります。
あまりにタメ口だったりカジュアルすぎる接客は人によってデメリットにもなります。
男性プランナー
私が男性プランナーだったので、そのデメリットは常に感じていました。
男性が悪いとかではなく、例えばブライダルインナーや脱毛の相談って新婦様はしにくいですからね。新婦様が主役である以上、相性というよりも相談のしにくさは間違いなくあるはずです。
言ったことが守られない
新郎新婦は次回までの宿題として打合せ後に持ち帰りますが、それはプランナーにとっても同じこと。
次回までにやっておくべきことやお願いされたことはきっちりと守るプランナーが良いです。
できないと言われることが多い
自身の経験則から問いに対してNOと言ってしまうプランナーは不満を抱かれます。
難しい案件であっても「できないのではなくどうすればできるか」を一緒に考えてほしいですよね。
「確認します」が多い
新人プランナーにありがちなことです。
確認することは上司にとっては良いことですが、頻度が多すぎるのは不満につながります。
新郎新婦の方が知識がある
新人プランナーもそうですが意外とベテランプランナーにありがちで、考え方が凝り固まったプランナーが陥りやすいです。
目の前の新郎新婦は最新の情報を得ている訳ですから、企業努力ならぬ日々のプランナー努力が必要ですよね。
名前を間違えられた
これは実際に聞いた話ですが、他のことも積もり積もっていたところにこの件が発端で爆発したそうです。
当事者としてはうっかりかもしれませんが、新郎新婦からすれば「名前くらい覚えんかい」となって当然ですからね。
ウェディングプランナーと相性が合わないと思った時の対処方法


以上、あてはまった内容はありましたでしょうか。
気になってしまってどうにかしたい!となった時の対処方法ですが、結論から言うと「気になったことは何でも言う」です。
相性が合わないことによって結婚式準備や結婚式そのものが辛くなってしまう恐れがありますし、何よりウェディングプランナーは新郎新婦に一番に寄り添い、最も頼りとなるべき相談相手です。
伝えるべきことはこちらの二つ。
- 上記の気になったことに対して改善を求める
- 担当ウェディングプランナーの変更を求める
改善を求めると言っても伝え方は下記のように沢山ありますが、当事者同士で改善・解決できるようなら意思をはっきりと伝えることが重要です。
- 口頭での話し合い、メールでのお願い
- 次回話したい内容を事前に伝え、その答えを考えてきてもらう
- 打合せの最後に質問タイムを設ける
- タイプが違うウェディングプランナーの意見を求める、または担当同席してもらう
最終的には担当を変更してもらうのも手ですし、改善を求めたとしても後々気にするくらいならスパッと変更の方が良いという方も多いと思います。
その場合のポイントは必ず、支配人などマネージャークラスに相談することが重要です。



その時は変更してほしいと思い至った経緯もしっかり伝えよう!
クレーマーと思われないかな?と不安に思う方もいるかもしれませんが、それは式場にとって大事なお客様の声ですし、そのウェディングプランナーにとってもより成長できる貴重な声です。
変更のお願いによって待遇やサービスが悪くなることはないのでご安心ください。
お客様が神様であるとは言いませんが、結婚式は決して安くない金額であることは事実ですから気になることは言った方が吉です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はちょっとシビアなウェディングプランナーとの関係性のお話でした。
理想のウェディングプランナーって色々あると思いますが、ブライダルフェア参加時に伝えておくことも一つの手だったりします。
例えば、
- 女性ウェディングプランナー
- ベテランウェディングプランナー
- 性格がマメなウェディングプランナー
- よく喋る明るいウェディングプランナー
「こんな人に接客してもらいたい」「打合せを担当してもらいたい」と見学予約時に伝えておくと考慮してくれるので是非活用してみてください。
本日のまとめはこちらです。
- 分業担当制は新郎新婦よりも式場にとってメリットがある
- 変更を希望する時はマネージャークラスに相談する
- ブライダルフェア参加時に希望のウェディングプランナーを伝えることも重要
それでは素敵な結婚式を♪