ここ数年結婚式で使用できる「ブライダル保険」が注目されています。
ブライダル保険とは、結婚式がキャンセルになるほどのアクシデント=不測の事態が起こってしまった時の保険です。
不測の事態が起こらないに越したことはありませんが、万が一起こってしまった時にどこまで補償してくれるのか気になりますよね。
必要か必要でないかも含め、少しでも理解できるように今回はブライダル保険について詳しく解説したいと思います。
ブライダル保険とは何か?

概要は先述のとおりですが、不測の事態に対する高額なキャンセル料の補償を受けられる保険のことを言います。
- 新郎新婦または身内の不幸があった
- 地震・台風など自然災害にあった
- 式場設備・備品・衣装などの破損や汚損

でもこんなことは滅多にないからな~
そう思ってしまうのも無理はありません。
だって、「不測の事態」ですからね。
でもここ数年だけでも結構な確率で不測の事態って起こってるんです。
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
- 2019年 令和元年台風
- 2020年 コロナウイルス
コロナウイルスでこんなにも結婚式が延期・中止になるなんて予測できなかったですし、2019年秋の台風では大勢の新郎新婦が直前で中止せざるを得ない状況になりました。
なので不測の事態なんて絶対にないとは言いませんが、少しでもそんな不安を解消してくれるのが「ブライダル保険」なんですね。
ブライダル保険は結婚式総合保険「佳き日のために」


ブライダル保険ならほぼ1強とも言えるのがこちら。


結婚式を考えている方なら目にしたことがあるかもしれませんが、詳しく解説していきますね。
費用と補償金額
利用者に合わせた分かりやすい料金プランになっていて、1.6万円・3.6万円・5.6万円の3パターンのみとなり、これらは挙式の45日前までに加入ができます。
費用 | 1.6万円 | 3.6万円 | 5.6万円 |
キャンセル補償限度額 | 150万円 | 500万円 | 850万円 |
結婚式中止費用保険金 (大雨・大雪等追加対象特約) | 補償限度額 50万円 | 補償限度額 50万円 | 補償限度額 50万円 |
修理費用保険金 (式場設備・備品) | 補償限度額 100万円 (自己負担3万円) | 補償限度額 100万円 (自己負担3万円) | 補償限度額 100万円 (自己負担なし) |
修理費用保険金 (貸衣装) | 補償限度額 30万円 (自己負担3万円) | 補償限度額 30万円 (自己負担3万円) | 補償限度額 30万円 (自己負担なし) |
招待客救急搬送見舞費用保険金 | 1名につき1万円 最大20名まで | 1名につき1万円 最大20名まで | 1名につき1万円 最大20名まで |
新郎新婦入院一時金 | 1名につき10万円 共に入院した場合20万円 | 1名につき10万円 共に入院した場合20万円 | 1名につき10万円 共に入院した場合20万円 |
3パターンあるものの、現状1.6万円か3.6万円で十分と言えるほどの内容です。
コロナ禍での結婚式の人数を踏まえてもそこまで大規模の結婚式はないはずですし、補償金額を見ても3.6万円の500万円補償もあれば問題ないのかなと思います。
補償金額的に少人数ウェディングであれば1.6万円ですね。
補償内容
では実際にどんな時に補償が受けられるのか。
金額とともにこちらも大事なので見ておいてくださいね。
ご本人や身内のご不幸
結婚式を挙げられるお二人、 お二人のご両親、お子さま、ご兄弟姉妹さまのうちどなたかのご逝去によるキャンセルの場合
身内やご本人の7日以上の継続入院
結婚式を挙げられる お二人、 お二人のご両親、お子さまのうちどなたかが7日以上継続して入院したことを理由とするキャンセルの場合
式当日の入院、医師による待機指示
結婚式当日に新郎新婦が「病気やケガで入院している場合」「医師による疾病または傷害の療養を目的とする自宅等での待機指示を受けている場合」によるキャンセルの場合
地震・台風・火事などの災害
火災・破裂・爆発・風災・水災・雪災・地震等で新郎新婦の平時居住する家屋が、またはそこに収容される新郎新婦所有の家財に100万円以上の損害が生じたことによるキャンセルの場合
大雨・大雪などの特別警報
結婚式開催日の当日、前日または前々日における、結婚式会場の所在する地域または被保険者の平時居住する地域に対する気象庁からの次のいずれかの特別警報の発表によるキャンセルの場合
ア.大雨特別警報、イ.大雪特別警報、ウ.暴風特別警報、
エ.暴風雪特別警報、オ.波浪特別警報、カ.高潮特別警報
新型コロナウイルスに関連してお支払いできるケースは以下のとおりです。
- ご本人(新郎新婦)の場合、死亡・7日以上の継続入院・医師による結婚式当日の自宅待機指示
- 新郎新婦の父母子の場合、死亡・7日以上の継続入院
- 新郎新婦の兄弟姉妹の場合、死亡



緊急事態宣言や政府要請のイベント自粛、都市閉鎖(ロックダウン)等が理由のキャンセル、もしくは延期に伴うキャンセル料(延期料)は補償対象外だよ!
ここまでが結婚式をキャンセルする時の補償内容です。
結婚式当日の補償はこちら。
式場の設備・備品を破損、汚損したときの補償
天井・壁・床・屏風・カーテン・絨毯・テーブル・椅子・その他調度品・照明設備・スクリーン・映像投影装置・音響装置の破損や汚損も対象
貸衣装を破損したときの補償
式当日に使用するためにレンタルした衣装や装飾品の破損も対象
式の開催中、ご招待客が救急搬送された時の補償
急性アルコール中毒や体調の急変・発病などによる招待客の救急車による搬送も対象
式の後、当日中に新郎または新婦が入院したときの補償
式の後、新郎新婦の発病などを理由とした当日中の入院
実際にブライダル保険が適用されたケース


上記の補償内容は「結婚式キャンセル時の補償」「結婚式当日の補償」の二つに分かれます。
実際に補償を受けるほどのケースはあるのでしょうか?
結婚式キャンセルが考えられること
まず、ここ最近のケースから言うと、地震・台風・水害・コロナでしょうか。
特に令和元年台風の時は10月の三連休に大型台風が直撃、鉄道の計画運休で式場へ到達することが不可能だったり、開催自体が倫理的に正しいのかといった声もあり大変な騒ぎとなりました。
そして天変地異という新郎新婦・式場側のどちらにも非がない中で、延期・キャンセル料を巡って事態は急展開していくこととなり、SNSやメディアでも取り上げられたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。



あるホテルの神対応が話題になったね!
ちなみにこの出来事がブライダル保険の認知が急上昇するきっかけとなったそうです。
そして現在はコロナですね。
残念ながらこの保険は緊急事態宣言等による延期やキャンセルは対象外となりますが、感染者の数や死亡例を見ても怖いことは確か。
新郎新婦自身が感染することも十分考えられるだけに心強い保険と言えます。
結婚式当日に考えられること
備品破損や衣装破損って意外に多いです。
特にゲストによる行為なんですが、新郎友人って無茶しちゃう人たまにいますよね。
いずれもお酒に酔っての行動なんですが、私の勤めていた式場では珍しくはありませんでした。
あと衣装破損について、気をつけていたつもりでも汚してしまったり、ゲストに踏まれて破れてしまったりすることはよくあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的に、もし今後結婚式をやるなら入りたいと思える保険でした。
それくらい今は災害や病気が多いですし、それに対して不安もありますから万が一を考えたときに安心できる保険が「ブライダル保険」ではないでしょうか。
ブライダル保険はこんな人におすすめです!
- 多少お金を出しても安心を買いたい
- コロナや災害など万が一何かがあったら嫌だ
- 不安を感じながら打合せを進めたくない
それでは素敵な結婚式を♪

