こだわりの写真を残せることから、前撮りを希望される方が増えています。
しかし、実際は「こんなポーズで写真を撮りたかった」「思っていたのと少しイメージが違った」など、撮影後に後悔される方が多いことも事実。
実は「前撮りの撮影指示書」を作ることによってそのような後悔をなくすことができ、これがあることによってカメラマンにしっかりと希望を伝えることができ、満足いく前撮り撮影が叶うこと間違いなしです。
そこで今回は前撮りの撮影指示書の作り方を紹介したいと思います。
前撮りの撮影指示書とは

撮影指示書とは、前撮りで撮影したいポーズや構図、使いたい小物やメイクに至るまでの様々な要望をまとめた書類のことです。
カメラマンやメイクスタッフに視覚的に共有することによって漠然としたイメージを的確に伝えることができ、希望カットの撮り逃しの可能性を減らすことができます。
作成後は紙に印刷して事前に渡しておくことが一般的です。
撮影指示書を作るメリット
前撮りの撮影指示書を作るメリットはこちら。
- 希望するイメージが伝えやすい
- 撮り忘れを防ぐことができる
- 撮影時間を有効活用できる
一番のメリットは希望するイメージが伝えられることです。
口頭や文字ではなくビジュアルで伝えることによって細かいニュアンスや好きな雰囲気を汲み取ってもらえるので、カメラマンからも「このカットが好きならこんな感じも良いのでは?」というプロ目線での意見も引き出しやすくなります。
また、撮影指示書があることによってカメラマンや美容スタッフも撮影の段取りが組みやすいので、限られた時間で効率よく撮影を進めることができます。
撮影指示書を作る時の注意点
前撮りの撮影指示書は上記のようなメリットはあるものの、このように注意しなければいけないこともあります。
- 本当に撮影したいカットを絞る(優先順位をつける)
- 写真と要点となるキーワードを盛り込む
- 分かりやすい指示書にする
イメージが伝えられるとはいえ、撮影したいカットがありすぎると時間的に撮りきれなかったり、カメラマンがおすすめする写真が撮れない可能性があります。
本当に撮影したいカットは何か、または候補となるカットに優先順位をつけておくと良いです。

カメラマンもどの場所でどんなポーズをとると美しいかを熟知しているからね!
またビジュアルに加えて細かいニュアンスはキーワードやコメントで伝え、一枚にまとめたり、ごちゃごちゃしていないなどパッと見て分かりやすい指示書作りを心掛けましょう。
撮影指示書を作る前に
撮影指示書をどう作るかは次項で説明しますが、まずは自分がどんな写真を撮りたいかを知る必要があります。
一番手っ取り早いのはInstagramで情報収集することですが、ハッシュタグはこちらが多いので調べて気に入った写真は保存しておくようにしましょう。
- 前撮り
- 前撮りヘア
- 前撮りポーズ
- 前撮り写真
- 前撮りレポ
- 前撮りアイテム
前撮りで撮りたいポーズの記事はこちらをご参考ください。


前撮りの撮影指示書の作り方


さて、ここからは撮影指示書の作り方となりますが、注意点でもお伝えしたとおりパッと見て分かりやすい撮影指示書作りを心掛けましょう。
1~2枚に収めることができるとお二人やカメラマン双方が混乱することなく撮影に臨めますよ。
撮影指示書完成までの手順はこちらです。
- PCかスマホどちらで撮影指示書を作るか決める
- 撮影時の事前情報を明記する
- 撮影シーンを整理する
- シチュエーション毎に保存した写真を振り分ける
- 写真毎に具体的な要望やコメントをつける
PCかスマホどちらで撮影指示書を作るか決める
特に決まった形式はありませんが、自分に合った作り方を決めておきましょう。
- PC:Word・Excel・Powerpoint・Canva
- スマホ:LINE Camera・Canva
操作性を考えると個人的にはPCかなと思いますが、PC環境がない方はコラージュ機能があるスマホアプリや以前紹介したCanvaで簡単に作成することもできます。


撮影時の事前情報を明記する
写真やコメントも大事ですが、撮影にあたっての事前情報を盛り込みましょう。
- 衣装:撮影時に着る新郎新婦それぞれの衣装詳細
- アイテム:当日使う予定のあるアイテム
- 雰囲気:「大人っぽい」「笑顔など楽しい感じ」のような希望する雰囲気
- 不要なカット:撮りたくないポーズやアングル
- 質問事項
このように事前情報を伝えることによって、カメラマンも当日の具体的な撮影イメージを持てたり、提案ができるようになります。
また、不要なカットを伝えることによって無駄な撮影時間の短縮にもなりますし、当日だと言いにくいことを直接言う必要がなくなります。
撮影シーンを整理する
簡単にいうと「どの時にどの写真を撮るか」です。
- お支度の時
- ウェディングドレスの時
- カラードレスの時
このように当日をおおまかな時系列順に分けることによって、タイムスケジュールを把握しやすくなります。
事前に当日の撮影順も把握しておき、時系列でまとめておけばカメラマンも目を通しやすいですね。
シチュエーション毎に保存した写真を振り分ける
撮影シーンの整理の後は保存した写真を振り分けましょう。
振り分け方としては、PCだったらフォルダ分け・スマホだったらアルバムで分けておくと管理がしやすいです。
振り分けをすると「カラードレスの時は撮りたい写真が少なかったな」など、気づくことができたりするのでおすすめです。
写真毎に具体的な要望やコメントをつける
Instagramで集めた写真でも、自分の好みとは少し違っていることも。
具体的な要望やコメントなど注釈をつけることでより具体的なイメージを伝えることができます。
- このカットの時は〇〇のアイテムを使いたい
- カメラ目線ではなく見つめ合っている感じ
- さりげなく指輪が見えているように
- このアングルで背景がもう少し緑がある場所
撮影時に口頭でも伝えられるとより理想に近づいた写真が撮影できますね。
前撮りの撮影指示書例
実際にInstagramにアップされている撮影指示書を例に見てみましょう。
皆さんしっかりと作られていますね。
- 撮影指示書ではなく、撮影要望書
- 挨拶文直筆メッセージ
こういったところにカメラマンや美容スタッフへの配慮が感じられます。
指示書というと難しく感じてしまいますが、お二人の撮影したいイメージが「的確に」「分かりやすく」伝われば良いのでまずは先ほどの完成までの手順を振り返りながら作ってみてくださいね。



何かできそうな気がしてきたぞ
私もざっくりとですが、Canvaで作ってみました!
実際は手書きで書きこんでみるのも良いと思いますし、前撮りだけでなく当日の撮影指示書にも応用できそうですね。


事前に相談する機会があるようであれば、撮影順やアドバイスなどプロ目線での意見ももらえるとよりスムーズにいくことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は前撮りの撮影指示書について紹介しました。
当日はプロのカメラマンが撮影してくれるとはいえ、自分のイメージをしっかりと伝える手段として撮影指示書はとても理にかなったツールです。
少しの手間はかかりますが、是非トライしてみてくださいね。
本日のまとめはこちらです。
- 前撮りの撮影指示書を作ることによって希望した写真が実現しやすい
- 撮影したいカットがありすぎると却ってスムーズにいかないため優先順位をつける
- PCかスマホで自分に合った方法で作成する
それでは素敵な結婚式を♪